Letter 気候:始新世と漸新世におけるグリーンランドの大陸氷河 2007年3月8日 Nature 446, 7132 doi: 10.1038/nature05591 始新世と漸新世(およそ5,500万〜2,300万年前)は、地球の歴史において重大な時期にあたる。気候モデリングに裏づけられた一連の地質学的記録は、この期間に地球の気候が大きく推移し、極の氷冠がほとんどない状態から南極氷床が現代の大きさに近づいた状態へ変化したことを示している。しかし、北半球における早期の氷河作用の歴史については論争が続いている。本論文では、ノルウェー・ グリーンランド海から採取された、約3,800万〜3,000万年前に堆積した始新世後期から漸新世初期の堆積物中に、大きな漂礫を含んだ地層学的に広範囲にわたる漂流岩屑が存在することを報告する。我々のデータは、堆積物が海氷ではなく、氷河の氷によって運ばれ、その源は東グリーンランドであるらしいことを示している。1か所のみから得られたこの種の記録を使って、関与した氷の広がりを決定することはできない。しかし、我々のデータは、以前に立証された時期よりも約2,000万年早い、気温と大気中の二酸化炭素濃度が相当に高かった時期に、(少なくとも)孤立した氷河がグリーンランド上に存在していたことを示唆している。 Full Text PDF 目次へ戻る