Letter 宇宙:矮新星きりん座Z星の周囲にある古代の新星の殻 2007年3月8日 Nature 446, 7132 doi: 10.1038/nature05576 激変星(古典的な新星と矮新星)は連星系であり、そこでは赤色矮星が、水素に富んだ物質を白色矮星である伴星へと降着円盤によって輸送している。矮新星では、降着円盤の物質の多くが、不安定性によって白色矮星へ散発的に落ち込むと考えられている。その際には、重力ポテンシャルエネルギーの解放によって、こうした系は数週間あるいは数か月ごとに最大で100倍までの明るさになる。古典的な新星では、熱核反応をエネルギー源とした数千倍の明るさの爆発が発生し、かなりの質量放出と、放出された物質によるはっきりと観測できる殻の形成が伴う。理論からは、すべての矮新星中の白色矮星が、最終的には十分な質量を降着させて古典的な新星爆発を起こすはずだと予測される。本論文では、多くの古典的な新星の周囲で発見された殻よりも1桁大きく広がっている殻が、原型的な矮新星であるきりん座Z星を取り囲んでいることを報告する。算出された殻の質量は、古典的な新星のそれと一致し、矮新星のウィンドあるいは惑星状星雲から予測される質量とは一致しない。この殻は、古い新星爆発を伴った原型的な矮新星きりん座Z星と、古典的な新星過程を結びつける観測結果といえる。 Full Text PDF 目次へ戻る