Letter

細胞:1種類の前駆細胞が正常な表皮を維持する

Nature 446, 7132 doi: 10.1038/nature05574

成体の表皮の恒常性に関する現行のモデルによれば、皮膚組織は2種類の異なる前駆細胞集団によって維持されている。この2種類とは、自己複製能をもつ幹細胞と、その子孫細胞でTA細胞(transit amplifying cell)とよばれる細胞で、TA細胞は数回の細胞分裂を経た後に分化する。誘導可能な遺伝子標識を用いて、マウスの尾の表皮で前駆細胞の典型的な試料の運命を、in vivoにおいて単一細胞の解像度で時間間隔を置いて1年間追跡した。本論文では、クローンのサイズ分布は、前駆細胞が1種類だけの場合の恒常性維持の新しいモデルと一致することを明らかにする。この1種類の前駆細胞は、表皮の恒常性を確実に保てる速度で、均等な細胞分裂と不均等な細胞分裂の両方を行うことがわかった。今回の結果から、in vivoでの組織の維持に幹細胞が果たす役割について、重要な疑問がいくつか生じる。

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