Letter 免疫:C5L2はアナフィラトキシンC5aとC3aの生物活性に重要である 2007年3月8日 Nature 446, 7132 doi: 10.1038/nature05559 補体に由来するアナフィラトキシンは、Gタンパク質共役型受容体(GPCR)が仲介するシグナル伝達を介して免疫応答や炎症応答を調節する。C5L2(別名GPR77)は比較的最近発見されたGPCRで、配列情報や実験的証拠から、C5aに結合する非シグナル伝達型受容体であると考えられている。本論文では、遺伝子ターゲッティングによって、in vitroでC5L2が好中球、マクロファージおよび繊維芽細胞でのC5aシグナル伝達促進に必要であることを示す。C5L2欠損は炎症性細胞浸潤を減らすことから、C5L2は特定のin vivo環境でC5aを介する最適な細胞浸潤に重要であることが示唆される。また、C5L2はC3aによって誘発されるシグナルの最適化にも関与している。さらに、C5L2欠損マウスは、C3a/補体3a受容体(C3aR)からのシグナル伝達ができないマウスと同じく、リポ多糖(LPS)誘発性の敗血症ショックに高感受性であり、オボアルブミン(OVA)誘発性気道過敏性や炎症の症状が軽減し、γ線照射後の造血細胞再生が軽度に遅延する。我々のデータは、C5L2が、アナフィラトキシンであるC5aおよびC3aの両方が誘発する応答の正の調節体として機能しうることを示している。 Full Text PDF 目次へ戻る