Letter 免疫:胚中心のin vivo画像から明らかになった動的な開いた構造 2007年3月1日 Nature 446, 7131 doi: 10.1038/nature05573 胚中心は特殊な構造をもち、そこでBリンパ球がクローン増殖、クラススイッチ組み換え、抗体遺伝子の多様性形成および親和性成熟を起こす。抗原に特異的な3〜4個のB細胞が濾胞へ移動して胚中心を形成し、急速に分割して胚中心の中心芽細胞となり、暗領域が生じる。中心芽細胞は、胚中心の明領域へ移動すると考えられている非増殖性の中心細胞を産生する。明領域は、抗原を捕捉する濾胞樹状細胞とCD4+ T細胞に富む。中心細胞は、同種抗原と結合する能力に基づいて明領域で選別されるとされてきた。しかし、胚中心の動態、または移動挙動に関するin vivoでの研究は行われていなかった。本論文では、二光子励起レーザー走査顕微鏡を用い、マウスのリンパ節胚中心のB細胞を直接視覚化したことを報告する。胚中心反応に加わる抗原特異的なB細胞のほぼ全部が運動性をもち、胚中心に物理的に拘束されているが、暗領域と明領域の間を両方向に移動していた。特に、濾胞性B細胞は胚中心区画に頻繁に接近し、これは、すべてのB細胞が胚中心に取り込まれた抗原を走査していることを示唆している。高親和性をもつ抗原特異的B細胞が、活動中の胚中心反応に動員されることがわかったのは、この観察結果と一致する。我々は、胚中心の開いた構造は、競合を促進し、数少ない高親和性のB細胞が抗体反応に確実に参加するようにしていると結論する。 Full Text PDF 目次へ戻る