Letter

地球:第3の海底ガスハイドレート

Nature 445, 7125 doi: 10.1038/nature05463

天然のガスハイドレートは水分子のかごに捕獲された「ゲスト分子」が作る氷のような固体で、エネルギー源となる可能性があるが、気候変動や海底崩壊に重要な役割を果たしているのではないかとも考えられている。実験から、一般的なガスハイドレート構造としてsI、sII、sHの3種類が明らかになっているが、自然環境ではsIハイドレートとsIIハイドレートしか見つかっていない。今回、バンクーバー島の80 km沖にあるバークレー峡谷の海底で得られた試料中で、sIIハイドレートに密接に付随した形でsHハイドレートが見つかった。この複合ガスハイドレートはsIやsIIよりも大きなゲスト分子を取り込むことができ、sIハイドレートよりも安定である。この発見は、ガスハイドレートがこれまで考えられていたよりもより広範囲に分布している可能性を示している。

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