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宇宙:火星の高地と低地

Nature 444, 7121 doi: 10.1038/nature05356

火星は、北半球はクレーターがまばらにある低地が多く、南半球のほとんどはクレーターだらけの高地という2つの地域に分かれた惑星である。火星がこのように二分されている理由を説明しようと多くの説が出されてきた。マーズ・エクスプレスに搭載されたMARSISレーダーサウンダーによって今回新たに得られたデータを使って、北半球の低地の地殻の年代を確定すれば、これらの説の取捨選択ができるはずだ。レーダー画像からは、北半球の低地に10か所の衝突盆地が埋もれており、その大部分は表面から見えていないことが明らかになった。こういう地形を考慮すると、南北両半球のクレーター密度はおおよそ同じということになる。この結果から考えられるように、北半球の低地の地殻が、最古の露出した高地の地殻と少なくとも同程度に古いならば、両半球の違いは火星の地質学的進化の早期に生じたものなのだろう。

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