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Smyd2を介するメチル化によるp53活性の抑制

Nature 444, 7119 doi: 10.1038/nature05287

ヒストンでリジンのメチル化が起こる特定部位は、転写の活性化あるいは抑制のどちらかと関連がある。腫瘍抑制因子p53は、リジンのメチル化によって調節されることが知られている、ごく少数の非ヒストン・タンパク質の1つである。本論文では、リジンメチルトランスフェラーゼであるSmyd2は、これまでには明らかにされていなかった部位、つまりp53のLys370をメチル化することを報告する。このメチル化部位は、既知のLys372部位とは異なり、p53を介する転写調節を抑制している。Smyd2は、プロモーターに結合したp53の濃度を低く保つのに役立つ。短鎖干渉RNAによってSmyd2濃度を低下させると、p53を介するアポトーシスが増えることがわかった。また、Lys372のSet9を介するメチル化が、Lys370のSmyd2を介するメチル化を抑制することも見いだした。このことは、2つの翻訳後修飾を調節するクロストークの存在を示している。さらに、Lys370メチル化に対するLys372メチル化の阻害作用の一部が、p53とSmyd2との相互作用の遮断によって引き起こされることを示す。したがって、p53はヒストンと同様に、リジンのメチル化によって活性化と抑制の両方の影響を被る。今回の結果からは、Smyd2が、p53をメチル化してその腫瘍抑制機能を阻害することにより、がん遺伝子として機能している可能性も予測される。

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