Letter マウナケア火山から得られたハワイプリュームの岩石学的性質と温度構造 2006年11月30日 Nature 444, 7119 doi: 10.1038/nature05254 ハワイに豊富にあるソレアイト溶岩が、カンラン岩あるいは輝岩 / エクロジャイト岩のどちらのメルトからできたかについてはよくわかっていない。本論文では、カンラン岩に対する溶融実験のパラメーター化と、マウナケア火山で行われた第2回ハワイ深部科学掘削計画で得られたガラス分析を用いて、カンラン岩起源の初生マグマから分別したコア試料は少ないことを示す。しかしながら、ほとんどの溶岩は、極度にCaOが欠乏し、NiOに富んでいるマグマから分別しており、こうしたマグマの生成源がカンラン岩とは考えにくい。実験結果は、これらの溶岩が、カンラン岩と沈み込んで部分溶融した海洋地殻との反応による、次の段階で形成される岩質であるザクロ石輝岩の溶融により生成されたことを示している。したがって、ハワイの掘削コア試料は、輝岩がカンラン岩を母岩として生成され、それらが共にメルトの生成に寄与しているというこれまでの考えに一致していることになる。初生マグマの組成は掘削コアの深度と共に変化し、このことは、その下にあるマントルプリューム内に温度の違いが存在する証拠となる。マウナケアの火成活動はハワイ火山の典型であり、岩質が不均一なマントル内でのメルト生成を総合的に解明する手がかりとなる。 Full Text PDF 目次へ戻る