Letter 発生:四肢は体幹にならう 2006年10月26日 Nature 443, 7114 doi: 10.1038/nature05247 四肢動物の外肢(いわゆる前足と後ろ足)には前後方向の極性があり、この非対称性によって、例えば親指と小指が違う理由が説明できる。この前後極性は発生早期に、胚の肢芽の後方周縁部でSonic hedgehog(Shh)遺伝子が発現することで作り出される。そしてShhの発現は、HoxAとHoxDという2つのクラスターの遺伝子群によって制御されている。Tarchiniたちは今回、ShhがHoxクラスターの中のより後方に位置する遺伝子群によって制御されていることを示した。つまり、共線性による並び順に従った転写活性化のために、肢芽の最も前方部分ではこれら後方遺伝子の発現が省かれるのである。言い換えると、四肢の形状とは体幹におけるHox遺伝子発現の共線性の副産物であり、共線性は進化が使用可能な素材を使って行いうることに対する遺伝的制約となっている。 Full Text PDF 目次へ戻る