Letter 医学:関節リウマチのニューモデル 2006年10月26日 Nature 443, 7114 doi: 10.1038/nature05245 関節リウマチ治療薬の開発は、適当な動物モデルがないことが妨げとなってきたが、今回新たに開発された変異マウス系は、こうした不足を補うのに役立ちそうだ。この変異マウスはDNasell遺伝子が欠損しているが、この変異の致死作用は、インターフェロンの構成的生産を可能にする第2の変異によって打ち消される。このマウスはヒトの関節リウマチに似た慢性の多発性関節炎を発症するが、その原因はアポトーシスによる細胞死や赤血球成熟の際にDNA分解がうまくいかないことである。これは意外な結果だが、さまざまなマウス組織を調べてみたところ、分解されないDNAを含んだマクロファージが活性化されてTNF(腫瘍壊死因子)を生産し、これが多発性関節炎の発症につながるとわかった。TNFは関節リウマチの発症にかかわっており、関節リウマチの治療には抗TNF療法が用いられことがあるのである。 Full Text PDF 目次へ戻る