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H5N1鳥インフルエンザウイルスのノイラミニダーゼの構造から考えられる新しい薬剤設計方針

Nature 443, 7107 doi: 10.1038/nature05114

H5N1鳥インフルエンザの世界的な流行から、このウイルスがヒトの間で容易に広がる能力を獲得して世界的大流行を引き起こしかねないと懸念されるようになった。現在感染者の治療に用いられている2つの抗インフルエンザ薬、オセルタミビル(タミフル)およびザナミビル(リレンザ)は、共にウイルスの酵素であるノイラミニダーゼを標的としている。薬剤耐性の出現が報告されていることから、新たな抗インフルエンザ薬の開発は優先事項である。A型インフルエンザウイルスのノイラミニダーゼは、遺伝学的に異なる2つのグループを構成する。グループ1には、トリH5N1ウイルスのN1ノイラミニダーゼが含まれ、グループ2には、現在使われている薬剤の構造ベースの設計の際に用いられたN2およびN9の酵素が含まれる。本論文では、これらの2つのグループが構造上異なることを、X線結晶学の手法により示す。グループ1のノイラミニダーゼは、活性部位に隣接してくぼみが存在し、これはリガンド結合によりふさがる。我々の解析は、新たな抗インフルエンザ薬の開発に、グループ1のくぼみの大きさと位置を活用できる可能性を示している。

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