Letter X線フラッシュXRF 060218に付随した超新星 2006年8月31日 Nature 442, 7106 doi: 10.1038/nature05082 継続時間の長いγ線バースト(GRB)は、通常の超新星よりも明るくて、非常な高速で物質を放出するIc型超新星に関係している。それほど明るくない超新星は、これまでGRBと関係するとされておらず、したがって、GRBに付随する超新星はまれな現象であると考えられていた。GRBに類似しているが、より低い光度でわずかなγ線しか放射しない現象であるX線フラッシュも超新星と関係しているのか、またそれらが本当に「弱い」現象であるのか、あるいは典型的なGRBをバーストの軸方向から外れた方向から観測した現象であるのかどうかは、明らかではなかった。本論文では、X線フラッシュXRF 060218に付随したIc型超新星SN 2006ajの可視光による発見と追跡観測について報告する。超新星2006ajは、GRBに付随した従来の超新星よりも低い光度をもつが、GRBを伴わない多くの超新星よりは明るい。我々の得たスペクトルから導かれた放出物の速度は、これらの2つのグループの中間であり、このことはGRB からの放射と超新星の電波の両方の弱さと合致する。電波とX線での観測結果を組み合わせると、我々のデータは、XRF 060218が本当に弱く低エネルギーの現象であって、古典的なGRBをバーストの軸方向から外れた方向から観測したものではないことを示唆している。これは、GRBと超新星の結びつきが、X線フラッシュとさらに暗い超新星との結びつきにまで拡張され、どちらも超新星が起源であることを意味している。XRF 060218のような現象は、通常のGRBよりもおそらく非常に多く存在するだろう。 Full Text PDF 目次へ戻る