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Tor1の核への局在とrDNAプロモーターとの結合は栄養素によって制御される

Nature 442, 7106 doi: 10.1038/nature05020

TORは免疫抑制剤ラパマイシンの標的であり、細胞増殖の重要な制御因子である。TORは、アミノ酸輸送体やリボソームRNA、リボソームタンパク質の発現など、細胞質と核で起こるさまざまな現象を調節している。しかし、最近の研究の進歩にもかかわらず、TORシグナル伝達系、特に核へのシグナル伝達の時間的、空間的制御については、ほとんど解明されていない。今回我々は、酵母の細胞質と核でのTor1の分布が動的に変化することを明らかにする。Tor1の核への局在は栄養素に依存し、ラパマイシン感受性で、飢餓あるいはラパマイシン処理によってTor1は核外へと移動する。Tor1の核への局在は、35S rRNA の合成には重要だが、アミノ酸輸送体やリボソームタンパク質遺伝子の発現には必要ではない。さらに我々は、Tor1が、35SリボソームDNA(rDNA)プロモーターのクロマチンに結合し、この結合がラパマイシンと飢餓に感受性であることを示す。35S rRNAの合成と細胞の増殖には、この結合が必要である。これらの結果は、TOR複合体1(TORC1)の空間的制御がその標的遺伝子の選択的な制御にかかわっている可能性を示唆している。TORは、転写因子の配置を制御することによって細胞質から核へのシグナル伝達を担う、古典的な細胞質キナーゼとして知られている。今回のデータは、TORが遺伝子の制御に、これまで考えられていた以上に深くかかわっている可能性を示している。

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