Letter 後生動物の増殖中の上皮における幾何学的規則性の出現 2006年8月31日 Nature 442, 7106 doi: 10.1038/nature05014 単純な上皮の大部分にみられる六角形の細胞パターンは、動物組織の最も初期の顕微鏡研究において記載され、これは細胞がつめ込みに最適な蜂の巣状の配列をとるせいだと一般的に考えられてきた。本研究では、微速度顕微鏡撮影とクローン解析によって確認された離散マルコフモデルを用いて、上皮における多角形の細胞型の分布が細胞のつめ込みの結果ではなく、細胞増殖がもたらす直接の数理的結果であることを実証する。ショウジョウバエ(Drosophila)の成虫原基において、有糸分裂中の細胞間結合の動態をin vivoで解析した結果に基づき、我々は、上皮のトポロジーが多角形の細胞からなる一定の平衡分布へと収束することを数理的に予測した。この分布は脊椎動物、節足動物、刺胞動物の組織標品でも確認されることから、後生動物全般を通じて増殖に依存した同様の細胞パターンがパターン形成や形態形成の基礎となっていると考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る