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ハワイ、キラウエア火山におけるサイレントなスリップイベントにより誘発された地震

Nature 442, 7098 doi: 10.1038/nature04938

スロースリップイベント、つまり「サイレント地震」は、最近になって日本の南海トラフ、北米カスケイディア、メキシコのグエレロなど多くの沈み込み帯で見つかったが、これらの地震の深さを地表変形の測定から決定することは困難である。このようなサイレント地震はプレート境界の巨大逆断層に沿って存在すると仮定されているが、まだ立証されていない。沈み込み帯におけるスロースリップには非火山性微動と関連づけられているものもあるが、微動の震源を特定することはむずかしく、深さも広い範囲にわたっている可能性がある。サンアンドレアス断層の数例を除けば、スロースリップイベントで、場所の特定が容易な周波数の高い波を発生する地震と関連づけられたものはない。本論文では、ハワイのキラウエア火山で起きたサイレントスリップに伴う群発高周波地震について報告する。2005年1月に起きた大きな地震のほとんどで、地震活動が増加する前にスロースリップが始まった。地震活動の時間的変化はスロースリップにより起きた応力の増大でうまく説明でき、地震が誘発されたことが示唆される。この地震は深さ7〜8 kmのところで起きたと特定され、クーロン応力変化が正の領域になければならないため、スロースリップが起きた場所も同程度の深さに限定される。その他の地域のスロースリップに伴う誘発地震は、背景となる地震活動度が低いと検出できない可能性がある。誘発地震は破壊性の高い地震へと成長する可能性があるので、スロースリップイベントの検出によって、スロースリップの起きる深さをしぼり込むことができ、スロースリップイベントの間に増大する危険度を定量的に評価する方法が得られるかもしれない。

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