Letter

近傍の星をめぐる地球型惑星の花弁形の遮蔽体を用いた検出

Nature 442, 7098 doi: 10.1038/nature04930

地球型惑星の直接観測は非常に困難だが、その理由は、それらの母天体が惑星よりもおよそ1010倍明るいのに、ほんの数分の1秒角しか離れていない位置にあるためである。宇宙空間では、光を見えなくする可能性がある大気のまたたきはなくなるが、望遠鏡内での光の散乱と回折の問題は依然として存在する。望遠鏡内部のコロナグラフ、および編隊飛行する望遠鏡によるナリング干渉計という2つの解決法が提案されているが、これらは共に光学的に極めて清浄な波面制御が必要である。コロナグラフのうまい変法は、隠蔽用シールドを望遠鏡の外側に設置し、星の光が光路に入る前にさえぎるというものである。しかし、遮蔽体の周辺、あるいはそれを通過する際の回折と散乱により、実用可能な規模の計画では実際上効果のある隠蔽は限られていた。本論文では、必要な隠蔽を実現し既存の技術で建設できる遮蔽体の設計について報告する。飛行計画をコンパクトにできるコロナグラフと引き換えに、2機の探査機を使うという不便さが生じるが、やっかいな光学的問題は直径30〜50 mの簡単なシートを配置することで解消される。このような遮蔽体を、少なくとも口径1 mの望遠鏡と編隊飛行させた場合、我々から距離10パーセク以内にある星の周囲で地球型惑星を観測し研究できる可能性がある。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度