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ショウジョウバエPINK1突然変異体のミトコンドリア機能障害はparkinにより補完される

Nature 441, 7097 doi: 10.1038/nature04788

常染色体劣性若年性パーキンソン症候群(AR-JP)は、運動障害とドーパミン作動性神経の変性を特徴とする早発性のパーキンソン病である。その病因の分子基盤を明らかにするために、我々はショウジョウバエ(Drosophila)で、AR-JPに関連する新たな遺伝子であるPTEN-induced putative kinase 1PINK1)機能喪失型突然変異体を作成した。本論文では、PINK1突然変異体では間接飛翔筋およびドーパミン作動性ニューロンに運動の異常を伴う変性が生じることを示す。さらに、透過電子顕微鏡による解析およびショウジョウバエのBcl-2の救済実験により、PINK1突然変異体のすべての表現型における変性変化がミトコンドリアの機能障害で説明できることが明らかになった。特に、PINK1突然変異体とparkin突然変異体は表現型において著しい類似点を有することもわかったが、これは注目に値する。遺伝子組み換えを用いてパーキンを発現させると、PINK1の機能喪失型のすべての表現型が著しく改善されたが、その逆はみられなかったことから、パーキンはPINK1の下流で機能すると考えられる。以上を総合すると、我々が示した遺伝学的証拠から、筋肉およびドーパミン作動性ニューロンのどちらにおいても、ミトコンドリアの完全性と機能の維持に関してパーキンとPINK1が共通の経路で働いていることが明確に立証される。

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