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多様性と分散は生態系機能の予測可能性に対して相互作用的に影響する

Nature 441, 7097 doi: 10.1038/nature04729

生物多様性の損失によって、生産力や栄養循環といった生態系サービスの規模や安定性が低減しうることは、理論および小規模実験により予測されている。しかしながら、この研究のほとんどは、自然界において多様性を生み出し維持する移入・移出(分散)プロセスから隔離された状態で行われてきた。生息地の分断化や種の導入、気候変動といった生物多様性を改変する一般的な人為的駆動要因は、研究の進んでいないこうした分散プロセスを介して作用するため、環境劣化がどのように生態系サービスに影響するのかはよくわかっていない。今回我々は、分離・孤立したものと、分散用コリドー(生息区画を結ぶ回廊)でつながっているものという2通りの実験的なアマモ群落において、移動性グレーザー(この場合はアマモを主に食べる草食動物)の種多様性と分散が、生態系のもつ特性の規模と安定性に与える相互作用的な影響を検証した。その結果、理論予測に反して、これらのメタ群集で移動性グレーザーの種数を増加させると、一次生産および二次生産の時空間的なばらつきが増大した。さらに、グレーザーがパッチ間を移動・選択できるようにしたところ、生産量に多様性がもたらす影響は減少した。つまり、多様性が安定性に与える影響は、パッチとメタ群集という2つのスケールの間で質的に異なっていた。我々の結果は、生物多様性の低減と生息地分断化が生態系機能の予測可能性に相乗的な影響を与えることを示唆している。

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