Review Article

シロイヌナズナの自然変異体の遺伝機構と進化論的重要性

Nature 441, 7096 doi: 10.1038/nature04878

モデル生物の自然変異体ゲノムに関する研究は、分子レベルの遺伝子機能解析と、適応および自然選択に関する進化論的研究との隔たりを埋めるものとなる。モデル植物種のシロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)について近年行われている自然変異体の研究では、生態学的に重要で複雑な形質に関与する遺伝子が同定され、ゲノムの進化プロセス、地理的な個体群構造、および自然個体群にみられる複雑な形質多様性を形成した選択機構に関して、新たな知見がもたらされた。こうした進展は、複雑な形質の適応進化の機構を解明するために塩基配列から現実世界の外部環境までを総合的に取り扱う、新たな研究法の可能性を示している。

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