Letter 強誘電体リラクサーがみせる巨大な電気機械応答は臨界現象である 2006年6月22日 Nature 441, 7096 doi: 10.1038/nature04854 ある物質を介した電気エネルギーの機械的仕事への直接的な変換は、多くのことに応用できる。そのような例の1つが、Pb(Mg1/3Nb2/3)O3‐PbTiO3 (PMN‐PT)などの強誘電体「リラクサー」である。これらの物質がみせる巨大な電気機械(圧電)応答は、超音波科学や医学、また遠隔通信にも応用されている。しかし、この効果の起源はまだ明らかになってない。本論文では、PMN‐PT(そして潜在的にはほかの強誘電体リラクサーも)の巨大電気機械応答は、この系の相図に1本の線を定める臨界点が現れた結果であることを示す。つまり、PMN‐PTの電場‐温度‐組成相図(組成はPT濃度を変えて変化させる)において1次常誘電‐強誘電相転移点は、圧電係数が最大になる臨界点をつないだ線で終わる。この線より上では、超臨界的な発展が観察される。この臨界点に近づくと強誘電分極回転を引き起こすのに必要なエネルギーコストと電場の両方が大きく低下することから、こうしたリラクサーの巨大な電気機械応答が説明される。 Full Text PDF 目次へ戻る