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哺乳類蝸牛の支持細胞は分裂と分化転換を行い有毛細胞になることができる

Nature 441, 7096 doi: 10.1038/nature04849

哺乳類の内耳のコルチ器官にある感覚有毛細胞は、けがや病気、加齢に伴う難聴などで失われると再生しない。しかし鳥類などその他の脊椎動物では、有毛細胞の喪失が引き金となって周囲の支持細胞が再び細胞周期へと入り、新しい有毛細胞と支持細胞が生じる。哺乳類の有毛細胞が再生しないのは、支持細胞が本質的に分裂・分化できないからなのか、それとも再生シグナルが存在しなかったり、阻害されていたりするからなのかは不明である。今回我々は、新生仔マウスの蝸牛から精製した有糸分裂後の支持細胞が、培養すると分裂して新しい有毛細胞へと分化転換する能力を保持していることを明らかにする。さらに、支持細胞の増殖能力の加齢による変化の一因が、サイクリン依存性キナーゼ阻害因子p27Kip1(Cdkn1bともよばれる)を下方制御する能力の変化であることも示す。これらの知見は、出生後の哺乳類の支持細胞が治療の標的になりうることを示している。

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