Letter 酵母ゴルジ体の槽成熟を生きたまま画像化 2006年6月22日 Nature 441, 7096 doi: 10.1038/nature04737 ゴルジ体においてタンパク質がどのように輸送されているのかに関しては論争が続いている。分泌経路では、小胞体で合成された分泌タンパク質はゴルジ体のシス槽(cis cisternae)とよばれる初期区画に入り、さまざまな修飾やプロセシングを受けた後、後期(トランス)槽から細胞膜へ向かう。積み荷タンパク質はゴルジ装置内でシス槽からトランス槽の方向に移動しなければならない。この過程に関する代表的なモデルは、小胞輸送モデル、あるいは槽の発達および成熟モデルという2つである。小胞輸送モデルでは、ゴルジ槽は小胞輸送によって結ばれる異なった安定な区画であると考えている。一方、槽成熟モデルでは、槽はde novoに形成される一過性の構造で、シス槽からトランス槽へと成熟し、その後消失すると予測されている。この問題を解決するために、生細胞画像化技術の進歩が長い間待たれていた。本論文では、高速三次元共焦点顕微鏡を使い、酵母のゴルジ槽では、槽成熟モデルで提唱されているように膜タンパク質の分布状態が時間とともにシス槽のものからトランス槽のものへ、非常にダイナミックに変わることを示す。 Full Text PDF 目次へ戻る