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飛行機雲の放射強制に対する航空交通の日変化と年変化の重要性

Nature 441, 7095 doi: 10.1038/nature04877

航空交通によって生じる航跡雲(飛行機雲)は、正味で大気を暖める働きをもつと考えられているが、その影響は現在のところ人間活動に起因するほかの要因よりも小さい。しかし、航空交通は急速に成長しており、航空機によって生じる放射強制が結果的に気候に及ぼす影響の解明を進めることが必要である。飛行機雲は、地球のエネルギー収支に対して、高層の薄い氷雲と似た影響を及ぼす。地球や大気から放出される外向き長波放射の飛行機雲による捕捉(正の放射強制)は、入射する太陽放射の飛行機雲による反射(負の放射強制)によって一部相殺される。しかし平均すると、長波効果のほうが優勢であり、飛行機雲の正味の放射強制は正となると考えられている。航空交通量の変動や気象条件および太陽放射は、1日や1年の時間スケールで、飛行機雲の正味の強制効果に影響を及ぼしている。本論文では、北大西洋域航空路の入口に位置する英国南東部の調査地において、高度な放射伝達モデルを用いて、気候に影響を及ぼす飛行機雲の強制にかかわる最も重要な要因を調べた。その結果、飛行機雲の放射強制の大部分は冬季(12月から2月)の夜間飛行に起因していることがわかった。夜間飛行は1日の航空交通の25パーセントを占めるにすぎないが、飛行機雲による強制の60〜80パーセントの原因となっている。さらに、冬季の飛行は1年の航空交通の22パーセントを占めるだけだが、年平均の強制の半分にかかわっている。これらの結果から、運航スケジュールの調整により航空機が気候に及ぼす影響を最小限にできると考えられる。

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