Article ガス惑星の衛星系に共通の質量スケーリング則 2006年6月15日 Nature 441, 7095 doi: 10.1038/nature04860 太陽系の水素ガスを含む外惑星は、いずれも複数の衛星からなる系を有し、系に含まれる衛星の質量はそれぞれの母惑星の質量に対し似たような比率(約10-4)を示す。この質量比は、固体惑星の最大級の衛星(地球の月など)でみられる比よりも2〜3桁小さいが、ガス惑星に対して共通な値がみられる理由は明らかになっていない。本論文では、形成途上の巨大惑星が太陽をめぐる軌道からガスや岩石-氷からなる固体を集積していく際の、衛星の質量の増大と損失をモデル化した。衛星系の質量比は、流入物質の衛星への供給と、ガスによって引き起こされる軌道減衰を通じた衛星からの物質消失という、2つの競合する過程のバランスによって、およそ10-4に調整されることがわかった。我々はまた、木星、土星および天王星の衛星系の全般的な性質が自然に生じることを明らかにする。これらと同じような過程によって、太陽系外で木星程度の質量をもつ惑星の衛星は、最大でも月から火星の大きさに制限されると考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る