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小胞体からの移動にはシグナルペプチドペプチダーゼが必要である

Nature 441, 7095 doi: 10.1038/nature04830

ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)は免疫系の監視を逃れるために、感染した細胞の表面に主要組織適合性複合体(MHC)クラスIペプチド複合体が提示されるのを妨げる。HCMVがコードする2種類のimmunoevasin、US2とUS11は、MHCクラスIの重鎖を小胞体膜から移動させ、細胞質でのプロテアソーム分解の標的とする。重鎖の移動という触媒反応の結果はUS2、US11とも同じだが、その作用の仕方は異なっている。Derlin-1はUS11経路の重要成分だがUS2経路にはかかわっておらず、これまでのところ、US2に依存した重鎖の移動に不可欠なタンパク質は見つかっていない。今回我々は、野生型のUS2と移動不能なUS2変異体のそれぞれが相互作用する相手を比較し、活性をもつUS2の結合相手としてシグナルペプチドペプチダーゼ(SPP)を同定した。RNA干渉によってSPPレベルを低下させるとUS2による重鎖の移動は阻害されるが、US11による移動は阻害されないことが明らかになった。SPPは膜内で切断作業を行うアスパラギン酸プロテアーゼだが、今回の知見はこのSPPがUS2経路で働くことを示しており、小胞体膜からの移動にかかわる中でSPPがこれまで知られていなかった機能を果たしている可能性が示唆される。

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