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マウス神経細胞での定常的オートファジーの抑制は神経変性疾患を引き起こす

Nature 441, 7095 doi: 10.1038/nature04724

オートファジーは細胞内の大規模な分解経路で、細胞質の一部がリソソームへと送られて分解される。多くの生物におけるオートファジーの主な役割は飢餓に対する適応であるが、ほかにも、細胞、特にニューロンのような静止状態にある細胞での細胞質成分の正常な代謝回転にも重要な役割をもつと考えられている。オートファジーは、一部の神経変性疾患の発症を防ぐ働きをしている可能性がある。本論文では、疾患に関連する変異タンパク質がまったく存在しなくても、オートファジーを欠損させるだけで神経変性が起こることを報告する。神経細胞特異的にAtg5(オートファジー関連遺伝子5)を欠損したマウスでは進行性の運動障害が生じ、それに伴ってニューロンの細胞質に封入体が蓄積する。Atg5-/-細胞では細胞質内全体に異常タンパク質が蓄積し、やがて凝集体や封入体が形成される。これらの結果により、異常タンパク質の蓄積は神経の機能を阻害して最終的には神経変性につながる可能性があるため、細胞質全体に拡散しているタンパク質を定常的オートファジーによって絶えず除去することが異常タンパク質の蓄積を防ぐのに重要だと考えられる。

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