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閉じた状態のHsp90-ヌクレオチド-p23/Sba1シャペロン複合体の結晶構造

Nature 440, 7087 doi: 10.1038/nature04716

Hsp90(分子質量90kDaの熱ショックタンパク質)は広くみられる分子シャペロンで、真核細胞の多くのシグナル伝達系の集合と調節にかかわっており、多くのがんで、合理的な化学療法の新たな標的となっている。Hsp90の個々のドメインの構造は決定されているが、完全なHsp90二量体の中でのそれらの配置とATPに依存した動きは解明しにくく、議論の的となっている。今回我々は、ATP類似体、およびコシャペロン(シャペロン補助因子)であるp23/Sba1と複合体を形成した酵母の全長Hsp90の結晶構造を示す。この構造から、Hsp90シャペロンの「閉じた」状態の複雑な構造、ドメイン間およびタンパク質鎖間の多数の相互作用、ATPの結合に伴って起こるアミノ末端ドメインのコンホメーション変化の詳細、p23/Sba1による閉じた状態の安定化の構造的基盤が明らかになった。予想に反して、閉じた状態のHsp90は「客」となるタンパク質を閉じ込めるのではないらしく、二分された結合表面をもち、その生成と崩壊はシャペロンATPアーゼの反応サイクルと共役して起こる。

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