Letter ブレーザーからのγ線によって示された低いレベルの銀河系外背景光 2006年4月20日 Nature 440, 7087 doi: 10.1038/nature04680 拡散した銀河系外背景光は、宇宙の歴史を通じて銀河が放射してきた星の光の総和からなり、銀河形成が始まる前に形成されたであろう「最初の星」からの大きな寄与も含んでいる可能性がある。黄道光からの明るい前景放射によって不確実性が大幅に増しているため、直接的な計測は困難であり、まだ確定的なものではない。別の方法は、背景光の光子と遠方の銀河系外の天体からのγ線の光子との相互作用が、こうしたγ線のスペクトルに残した吸収特性を研究することである。本論文では、赤方偏移がそれぞれz = 0.165とz = 0.186の距離にあるブレーザー、H 2356-309と1ES 1101-232からのγ線放射の発見について報告する。それらがもつ予想外に硬いスペクトルから、可視光/近赤外域の波長での背景光の上限が与えられるが、その上限値は解像した銀河の光の積分によって与えられる下限に非常に近いように思われる。その結果、これらの波長での背景光のフラックスは、銀河の星からの直接的な光がほとんどを占めているらしく、したがってほかの線源(特に形成された最初の星)からの大きな寄与は除外される。この結果はまた、銀河間空間がこれまで考えられていたよりもγ線に対して透明であることも示している。 Full Text PDF 目次へ戻る