Letter 皮質ニューロンの活動電位発火の独特の性質 2006年4月20日 Nature 440, 7087 doi: 10.1038/nature04610 ニューロンは、一連の活動電位の発生によって情報を処理し、符号化する。スパイクを出すすべてのニューロンについて、個々のニューロンの計算結果のスパイク列への符号化は、その細胞の活動電位の発生機構によって生物物理学的に決定される。最近、この機構に見かけ上小さな変更を加えると、ニューロンの符号化の性質を質的に変化させうることが見いだされた。今回、in vivo、in vitroおよび計算モデルで、皮質ニューロンについて活動電位発生の動態に定量的な解析を加えたところ、意外にも、すばやい発火と可変的な開始電位といった皮質ニューロンの活動電位発火の動態の主な性質は、古典的なホジキン・ハクスリの理論で記述される挙動の範囲を超えていた。我々は、観察された活動電位発火の動態を再現できる、ナトリウムチャネルの協調的活性化に基づいた新たなモデルを提案する。この新モデルでは、ホジキン・ハクスリ型の活動電位発火の動態は、ナトリウムチャネルの有効密度を人為的に下げたときに表れると予測される。この予測はin vitro実験で実証され、皮質ニューロンの活動電位発火の動態にはナトリウムチャネルの協調的活性化が基盤にあるとする仮説が支持される。 Full Text PDF 目次へ戻る