Letter ノルウェーの始生代造山帯のカンラン岩大山塊は深部で高温での融解により生成した 2006年4月13日 Nature 440, 7086 doi: 10.1038/nature04644 大陸下のリソスフェア・マントルの浮力と強度は、最古の大陸地殻(クラトン)のプレートテクトニクス過程による破壊を妨げていると考えられている。クラトンの下にあるリソスフェアの起源は議論になっているが、大量のメルトが抽出された後に残った残りかすであることは明らかなようである。極度にメルトが枯渇しているがザクロ石を含む岩石の組成を説明できるモデルでは、おそらくは二次的起源のザクロ石と単斜輝石がかかわる多段階の過程を必要とする。本論文では、ノルウェー西部のOtrøyで得られた造山帯のカンラン岩(大陸プレートの衝突の際に地殻に取り込まれたクラトン・マントルの断片)について報告する。カンラン岩は350キロメートル以上の深さから上昇する際に大規模な融解を起こし、単回の融解事象でザクロ石を含むクラトンの根を形成したことを示す。このカンラン岩は、アルミニウムが枯渇したコマチアイトを生成した始生代の火成活動の後にできた残渣であると考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る