Letter IκBキナーゼ-αはToll様受容体7および9によって誘導されるインターフェロン-α産生に重要である 2006年4月13日 Nature 440, 7086 doi: 10.1038/nature04641 Toll様受容体(TLR)ファミリーは微生物の認識及び樹状細胞の活性化に重要な役割を担っている。TLR7および9は核酸を認識して、シグナル伝達カスケード反応を引き起こすことで形質細胞様樹状細胞を活性化し、インターフェロン-α(IFN-α)産生を誘導することができる。TLR7/9を介する樹状細胞の活性化は、抗ウイルス免疫に重要であるばかりでなく、形質細胞様樹状細胞の活性化により血清のIFN-αレベルが上昇する疾患である、全身性エリテマトーデスの病態形成にも寄与している。TLR7/9によるIFN-αの誘導は、TLRのアダプターであるMyD88やIFN調節因子-7(IRF-7)を含む分子複合体に依存するが、その根本的な分子メカニズムはいまだ不明である。今回我々は、IκBキナーゼ-α(IKK-α)はTLR7/9によって誘導されるIFN-α産生に重要であることを明らかにした。TLR7/9によるIFN-α産生は、IKK-α欠損形質細胞様樹状細胞では重度に障害されていたが、炎症性サイトカインの誘導は、低下したものの保持されていた。キナーゼ活性を失ったIKK-αはMyD88の、IRF-7との相乗作用によるIfna遺伝子プロモーターの活性化能を阻害した。さらに、IKK-αはIRF-7と会合し、IRF-7をリン酸化した。今回の結果により、TLR7/9シグナル伝達におけるIKK-αの役割、およびIKK-αがTLRによって誘導されるIFN-α産生を操作するための標的となる可能性が明らかとなった。 Full Text PDF 目次へ戻る