Article アサイシおよびアラミスと、アウストラロピテクスの起源 2006年4月13日 Nature 440, 7086 doi: 10.1038/nature04629 ヒト属(Homo)の祖先にあたると広く解釈されているアウストラロピテクス属(Australopithecus)の起源は、ヒト進化研究における中心的課題の1つである。アウストラロピテクス属の種は、現生アフリカ類人猿、またアルディピテクス属(Ardipithecus)やオロリン属(Orrorin)、サヘラントロプス属(Sahelanthropus)といったヒト科の中の祖先候補とは著しく異なっている。アウストラロピテクス属として記載報告された最古の種はAu. anamensisで、これはおそらくAu. afarensisの異時的な祖先種である。本論文では、ミドルアワシュ調査域で新たに発見された、Au. anamensisの既知の生息域をエチオピア北東部まで拡大する化石標本群について報告する。これらの新発見の化石は、年代情報が整備された層序構造をもつ地層から出土し、年代はおよそ410〜420万年前である。化石の中には、種の特徴を表す歯や頭骨片(上顎骨)や、これまで見つかった中で最大のヒト科犬歯、アウストラロピテクス属としては最古の大腿骨が含まれる。これらの新化石標本が見つかった地層は、森林環境で堆積したものだった。この標本群は年代的および解剖学的にAr. ramidusとAu. afarensisの中間に位置することから、アフリカのこの地域ではアルディピテクス属からアウストラロピテクス属への移行が比較的急速に起こり、そこには置換もしくは加速度的な系統進化があったと考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る