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Mg2+輸送体CorAの結晶構造

Nature 440, 7085 doi: 10.1038/nature04642

マグネシウムイオン(Mg2+)は、多数の生化学的過程に不可欠なイオンだが、生物学的に重要なイオンのうちでは唯一その輸送機構が不明である。マグネシウム輸送体のCorAファミリーは、大部分の原核生物で主要なMg2+取り込み系となっており、真核生物のミトコンドリアMg2+輸送体の機能的相同体である。本論文では、Thermotoga maritimaのCorAの全長タンパク質の見かけ上の閉状態、および単離された細胞質内ドメインについて、結晶構造をそれぞれ分解能3.9Åおよび 1.85Åで決定した。この輸送体は、2本の膜貫通ヘリックスをもつ単量体が形成する漏斗型のホモ五量体である。内側のヘリックス5本が集まってチャネルを形成しており、かさばる疎水性残基がゲート開閉を行っていると考えられる。大型の細胞質内ドメインが漏斗部分を作っており、漏斗の広い入口は細胞内部側に向いていて、漏斗の壁は膜貫通ヘリックスから延びる5本の長いヘリックスによって作られている。小孔の細胞質側の首状部分の外側は、正電荷をもつ保存性の高い残基が輪状に並んで取り囲んでいる。細胞質内ドメイン中にある負電荷を帯びた2本のヘリックスが漏斗の外側に沿って膜の方に戻るように伸びて、正電荷を帯びた輪と接している。細胞質内ドメインの保存された領域では単量体間にはMg2+イオンらしいものが結合していることから、ポアのゲート開閉とMg2+の細胞内濃度とを連繋する機構が考えられる。

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