Letter

覚醒時に海馬場所細胞でみられる行動経過の逆転再生

Nature 440, 7084 doi: 10.1038/nature04587

海馬は、げっ歯類での空間方向づけ学習や、げっ歯類・霊長類・ヒトでの事象の記憶に関与していることが知られている。方向づけと事象の記憶との共通の性質は、時間的順序のある情報を扱う必要がある点である。過去の行動体験について、時間的順序をもって記憶を再生することは、睡眠中のラットで報告されている。本論文では、覚醒時のラット海馬で、空間行動体験の直後にみられる順序再生について報告する。この再生は独自の形をとり、空間体験の最近のエピソードが順序を逆にして再生される。この再生は、強化学習モデルでの事象系列の価値づけという役割を果たしているのではないかと考えられる。我々は、このような再生が学習・記憶の一般的機構を構成すると提唱する。

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