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機械受容TRPチャネル相同体によって明らかになった線虫の伸展受容体ニューロン

Nature 440, 7084 doi: 10.1038/nature04538

線虫(Caenorhabditis elegans)は、感覚系と運動系の統合を解明するための遺伝学的モデル生物として広く用いられている。遺伝分析と行動分析が幅広く行われて線虫の移動行動の調節にかかわる多くの遺伝子や神経回路が同定されているにもかかわらず、移動運動の際に体性感覚フィードバックが運動出力を調節しているかどうかや、その仕組みについては不明である。特に線虫では伸展受容体が同定されていないため、線虫は移動行動の制御に伸展受容体を介した自己受容性感覚を用いているのかどうかという疑問が生じる。今回我々は、機械受容TRPNチャネルの線虫における相同体であるTRP-4の性質を調べた。trp-4変異体は体を異常に屈曲させ、移動の際に野生型の線虫とは異なった姿勢を示すことから、TRP-4が伸展受容体を介した自己受容性感覚にかかわることが示唆される。TRP-4は、DVAという単一のニューロンで自己受容性感覚にかかわる機能を果たし、DVAの活動は体の伸展によって誘発される。DVAは移動運動を正負両方向に調節するが、これは単一ニューロンが運動を微調整するという独特な機構である。したがって、DVAは線虫の移動運動の際に感覚と運動の統合を調節する伸展受容体ニューロンといえる。

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