Letter Dam1動原体リング複合体は微小管末端の脱重合につれて連続的に前進する 2006年3月23日 Nature 440, 7083 doi: 10.1038/nature04409 染色体は動原体を介して微小管のプラス端と相互作用し、有糸分裂後期Aに動原体微小管が短縮するにつれて紡錘体の両極へと分離される。後期に微小管の脱重合による染色体の極への牽引を可能にしている結合タンパク質の分子実体と性質は長く不明であった。出芽酵母では、10個のタンパク質からなるDam1複合体が動原体の重要な微小管結合成分であり、in vitroでは微小管を取り巻く50 nmのリング状オリゴマーを形成する。今回我々は、実時間2色蛍光顕微鏡アッセイを用いて、リング複合体が脱重合中の微小管末端で格子から離れることなく数μmにわたって連続的に前進することを示す。「エンドオンビュー」電子顕微鏡像解析から、動原体リングは16回対称であることが明らかになった。微小管の13回対称からすると意外なこの配置は、静電的に結合したリング-微小管界面に基づくすべり機構と矛盾しない。Dam1リング複合体は、微小管の脱重合によって発生する力を格子に沿った運動に変えて染色体の分離を促進できる分子デバイスである。 Full Text PDF 目次へ戻る