Letter

アマゾン盆地における生物保全のモデルを作成

Nature 440, 7083 doi: 10.1038/nature04389

アマゾン盆地では牛の牧場や大豆作付け面積の拡大が森林破壊率の上昇を招いており、全天候型の高速道路がこの盆地の中心域まで敷設される日も近い。この高まる窮境にあって、アマゾン盆地の包括的な保全戦略により、アマゾン川流域を、つまりあらゆる生物種や生態系の多様性、地域気候の安定性を守るべきである。本論文では、保護策に敏感に反応して将来の森林破壊を描き出すシミュレーションに基づき、アマゾン盆地において現在一般的保全策の重点対象となっている保護地域は、この戦略の構成要素として重要ではあるが、それだけでは十分でないことを報告する。農地拡大が現状のまま続けば、2050年までにアマゾンの森林面積の合計40%が消失することになる。その中には、6つの主要な流域と12の生態域の森林面積の少なくとも3分の2が含まれており、結果として32±8 Pgの炭素が大気中に放出されることになる。調査した哺乳類382種のうち4分の1は、アマゾンの生息域内にある森林の40%以上を失ってしまう。保護地域ネットワークを拡大・強化することで、この予測される森林消失面積のうち3分の1を失わずにすみそうだが、私有地に対する保全策も絶対不可欠である。健全な土地管理や、農業に適さない土地の森林伐採防止へと向かわせるように市場圧力を拡充することが、包括的保全戦略の重要な要素となる。

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