Letter 「二重らせん」星雲によって突き止められた銀河系中心付近のねじれた磁場波 2006年3月16日 Nature 440, 7082 doi: 10.1038/nature04554 銀河系中心の数百パーセクにわたる磁場は双極構造をもち、銀河系のほかの場所よりもかなり強く、ミリガウスに達すると推定される。銀河系中心における磁場は、分子雲を引きずることによってその軌道に影響を及ぼしたり、星形成を妨げたり、中心領域から遠くへ高温ガスや宇宙線を導いたりしている可能性があるため、その特性の解明は重要である。本論文では、銀河の力学的な中心から約100パーセクの位置で観測された、二重らせんの形状をもち、軸が銀河面に対して垂直である赤外星雲について報告する。観測された部分は、長さ約25パーセクで、連続してらせん状に巻きつき合う2本のストランドの約1.25回転分からなっている。我々は、この特徴が、中心核周辺の磁気を帯びたガス円盤の回転によって駆動されて、銀河円盤から垂直に遠ざかる方向に伝播するねじれたアルヴェーン波であると考える。中心核周辺の円盤と二重らせんの間の直接的なつながりは不明確であるが、画像は曲がりくねった経路が存在する可能性を示しており、さらなる研究が望まれる。 Full Text PDF 目次へ戻る