Letter

宇宙:恒星食から得られたカロンの大きさとその大気の上限値

Nature 439, 7072 doi: 10.1038/nature04351

冥王星と、1978年に発見されたその衛星カロンは、惑星と衛星の階層的な組み合わせというより、二重惑星を形成しているように見える。カロンは、冥王星の約半分の大きさを持ち、質量は8分の1のである。冥王星とカロンの正確な半径は不明確なままで、これが両天体の密度に対して大きな不確実性が生じる原因となっている。カロンによる恒星食は、その大きさを測定する有力な方法といえるが、この衛星は天空で0.3マイクロラジアン(0.06秒角)未満の大きさしかないため、恒星食は非常にまれな現象である。1980年に起きた恒星食からは、衛星の半径に対して600 kmの下限値が得られ、これは後に601.5 kmとより正確になった。本論文では、カロンによる恒星食を複数の地点から観測した結果を用いて、カロンの半径RC = 603.6±1.4 km(1σ)と密度ρ= 1.71±0.08 g cm-3を得たことを報告する。この恒星食からは、カロンを取り巻く大気が純粋な窒素あるいは純粋なメタンの大気であると仮定した場合、それぞれ110および15 ナノバール(3σ)という大気の上限値も得られている。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度