Article

医学:タモキシフェンが促進する子宮内膜癌発生には低メチル化と関連のあるPAX2活性化が介在する

Nature 438, 7070 doi: 10.1038/nature04225

エストロゲン受容体の選択的修飾物質であるタモキシフェンは、ホルモン応答性乳癌の全段階で治療に使われている。しかしタモキシフェンには子宮に対してある程度のエストロゲン活性があり、その使用は子宮内膜癌発生率の上昇に結びつくが、これらの現象は分子レベルではまだ説明されていない。今回我々は、タモキシフェンとエストロゲンでは標的遺伝子プロファイルが異なるものの、重複部分があることを明らかにする。重複した標的遺伝子の中から、子宮内膜での細胞増殖と発癌に重大なかかわりを持つpaired-box遺伝子PAX2が見つかった。実験の結果、子宮内膜癌ではPAX2がエストロゲンとタモキシフェンにより活性化されるが、正常な子宮内膜では活性化されないことや、この活性化には、癌と結びついたPAX2プロモーターの低メチル化と関連していることがわかった。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度