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細胞:Rae1-Nup98複合体はセキュリンの分解抑制によって染色体異数性を防ぐ

Nature 438, 7070 doi: 10.1038/nature04221

Cdc20やCdh1は後期促進複合体(APC)を活性化するサブユニットである。APCはE3ユビキチンリガーゼで、サイクリンBや後期抑制因子セキュリンの分解を引き起こすことにより細胞を有糸分裂後期へ進める。染色体が誤って分離されるのを防ぐため、APCのこれらの有糸分裂調節因子を標的とする活性は、すべての染色体が適切に紡錘体に接着するまで抑えておく必要がある。本論文では、有糸分裂でのAPCによるセキュリンの分解が適切なタイミングで起こるように、核-細胞質間輸送因子であるRae1とNup98が調節を行っていることを示す。マウスでは、Rae1Nup98両方をハプロ不全とすると、姉妹染色分体の時期尚早な分離、重度の染色体異数性および不適当なタイミングでのセキュリンの分解が起こる。また、Rae1とNup98は有糸分裂初期に、Cdh1によって活性化されるAPC(APCCdh1)と複合体を形成する、つまりAPCCdh1を介するセキュリンのユビキチン化を阻害することがわかった。APCCdh1からのRae1とNup98の解離は、中期から後期への移行時に有糸分裂チェックポイントタンパク質BubR1がCdc20活性化APC(APCCdc20)から解離するのと同時に起こる。つまり今回の結果は、Rae1とNup98がAPCCdh1の時間的調節因子であり、セキュリンの予定外の分解を防ぐことによって、正倍数性を維持していることを示唆している。

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