Review Article 宇宙:in situ 熱分解および分析から明らかになったタイタンの大気エアロゾル中の複雑な有機物質 2005年12月8日 Nature 438, 7069 doi: 10.1038/nature04349 タイタンの大気中のエアロゾルは大気の熱的な構造を決める上で重要な役割を果たしている。こうしたエアロゾルは有機ガスの吸収源にもなっていて、雲を形成する際に凝結核として働くことがあり、凝結効率はエアロゾルの化学組成によって変わる。しかしこれまで、これらの微粒子の化学組成に関する直接的な情報は皆無だった。本論文では、600℃での熱分解によってタイタンのエアロゾルのin situ 化学分析を行った結果を報告する。主な熱分解生成物として、アンモニア(NH3)とシアン化水素(HCN)が同定された。このことは、エアロゾルの微粒子が固体の有機物からなる高融点のコアを含んでいることをはっきり示している。NH3とHCNは、このコアを構成する複雑な有機物の存在を示す化学的な証拠となる気体であり、これらの存在はエアロゾル中に炭素と窒素が含まれることを示している。 Full Text PDF 目次へ戻る