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医学:コレラ菌の外環境での生存とヒトへの感染を結びつけるコロニー形成因子

Nature 438, 7069 doi: 10.1038/nature04249

多くの病原細菌は宿主の体内でも体外でも生存できなければならない。非生物および生物の表面への付着とコロニー形成(増殖)は、さまざまな微生物が多様な環境における生存能力を高めるのに用いている共通の仕組みの1つである。コレラ菌(Vibrio cholerae)は水生のグラム陰性桿菌であり、外環境では動物プランクトンのキチン質外骨格に付着して見られることが多い。ビブリオ属細菌が動物プランクトンに付着することで、おそらく炭素や窒素が豊富に供給されたり外界からの幾多の攻撃から保護されたりして、外界での生存率が高まると考えられている。ヒトが経口摂取すると一部の血清型のコレラ菌はコレラ性下痢症を引き起こす。コレラに見られる病態生理は、コレラ毒素が腸上皮細胞へ作用して生じる。十分量のコレラ毒素が腸上皮に到達して臨床症状を引き起こすには、小腸で菌コロニーが形成されなければならない。大部分のコレラ菌は人体に定着・増殖しないが、外環境で生き残るための戦略はすべてのコレラ菌がおそらく必要とするため、外環境のために選択されたコロニー形成因子は、ヒト小腸でのコロニー形成に必要な因子と同じものである可能性があると我々は考えた。今回、腸内で効率よくコロニー形成をするのに必要な1種類のタンパク質を見つけ出したが、これは我々の仮説を裏付けるものである。このタンパク質は、動物プランクトンの表面にもヒト上皮細胞の表面にもある糖に結合することで、どちらへの付着にも関与している。

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