Letter 進化:オオツノジカ(Megaloceros giganteus)の系統発生上の位置 2005年12月8日 Nature 438, 7069 doi: 10.1038/nature04134 オオツノジカは適応や性選択、絶滅に関する議論でよく取り上げられる。その巨大な枝角(現生・絶滅種すべての中で最大)に注目した過去の研究は数多い。だが、このシカの系統発生上の位置はいまだに謎のままである。平たい枝角を持つことから同種はこれまで、現生のダマジカに近縁だとみなされていた。しかし近年の形態研究では、そうした見方を疑問視し、オオツノジカは現生のアカシカあるいはワピチに近縁だとする意見が出されている。今回我々は、形態およびDNA配列の証拠を取り込んだ新しい系統発生解析を行い、これら両方のデータセットがそれぞれ独立に、オオツノジカとダマジカの姉妹群関係の裏付けとなることを見いだした。今回の研究成果には、この絶滅種からのDNA抽出・塩基配列解析の成功も含まれ、分子研究と形態研究を合体させた手法の有用性がこれによって明らかとなる。 Full Text PDF 目次へ戻る