Review Article 宇宙:タイタンの風の鉛直分布 2005年12月8日 Nature 438, 7069 doi: 10.1038/nature04060 タイタンの最も興味深い性質の1つは、豊富に存在するが大きな特徴のない大気である。1980年のボイジャー1号の接近通過と掩蔽観測により、タイタンの大気圧と温度の動径方向の探査が初めて行われ、強い帯状風が存在する証拠が得られた。大気突入機の動きがこの風の調査に使える可能性が実行に移され、ホイヘンス突入機でドップラー風速測定が行われることになった。本論文では、精度が1 ms-1を超えると見積られる、タイタンの風の鉛直分布の高分解能プロファイルについて報告する。突入機が大気中を下降するほとんどの間、帯状風は自転と同じ方向に吹いており、タイタン上では大気のスーパーローテーションが起こっていることがin situで確認された。風速がほとんどゼロにまで減少する、予想外に風速の遅い層が高度60 kmから100 kmの間で検出された。降下時の最下層5 kmでは、おおむね弱い風(およそ1 ms-1)が観測された。 Full Text PDF 目次へ戻る