Letter 化学:無限配位高分子からの化学的に調整可能なコロイド粒子 2005年12月1日 Nature 438, 7068 doi: 10.1038/nature04191 マイクロメートルおよびナノメートルサイズの粒子は、触媒、光学、バイオセンシング、データ記憶などの多くの応用分野で重要な役割を果たしている。有機粒子は通常、適当なモノマーの重合または沈降法によって作製される。無機材料の場合、金属塩を還元するか、金属カチオンを供給する塩溶液と元素アニオン(例えばS2-、Se2-、O2-)を供給する塩溶液を制御しながら混合することによって粒子を作製することが多い。これらの方法によって生成粒子の形状を直接制御できる場合もある。また別の種類の材料として、金属ー有機配位高分子がある。これらは、多座有機配位子によって配位された金属イオンを持ち、触媒、ガス貯蔵、非線形光学および分子認識・分離分野での利用可能性が検討されている。これらの材料の一部は、有機金属錯体を配位子(いわゆる金属配位子)として利用することによって、さらに調整の可能性が高まる。しかしこれらの材料では、まだナノ粒子やマイクロ粒子が形成されていない。今回我々は、金属イオンと金属配位子の前駆体溶液に開始溶媒を加えるだけで、自発的かつ完全に可逆的な新種の金属ー金属配位子粒子の生成が起こることを示す。直径数百ナノメートルの粒子が最初に生成し、次に融合が起こり、アニールによって均一で滑らかなマイクロ粒子が生じることが観察された。これらの粒子は容易に作製でき、しかも使用する金属および有機配位子を選択することでそれらの化学的・物理的特性が容易に調整できることは、実用化の見通しの調査への助けとなるはずだ。 Full Text PDF 目次へ戻る