Letter

生態:熱帯林における高木種の種数ー個体数関係と多様性は密度依存性で説明できる

Nature 438, 7068 doi: 10.1038/nature04030

生態群集内の生物種の普遍性・希少性を示す種数ー個体数関係(RSA)には繰り返し現れるパターンがあり、生態学者たちを50年以上にわたって悩ませてきた。今回我々は、生態学で現在提唱されている中立説の枠組みが一般化でき、対称な密度依存性のモデルを容易に組み込めることを示す。与えられたRSA分布を説明するのに必要な希少種の有利さの強さは、正確に算出することができる。我々は以前、分散を制限する機構もRSAデータにうまく適合することを実証した。今回は、新・旧世界の6か所の熱帯林の高木種に関するRSA実験データに対して、分散機構と密度依存性機構がどの程度適合するかを比較し、どちらの機構でも十分かつ独立した説明づけが得られることを示す。RSAデータそのものだけを使っても、RSAパターンのこれら2つの説明づけを判定することはできないと考えられる。RSAパターンが2つの機構のどちらか一方に起因するのか、それとも両機構が一部組み合わさって生じるのかどうかを判定するには、実験による研究が必要だろう。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度