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合成生物学:光に反応する大腸菌で作ったフィルム

Nature 438, 7067 doi: 10.1038/nature04405

細菌を材料とした「生きた写真用フィルム」が作り出された。このシステムは細菌の平らなマットで、細菌細胞は光が当たっていない時だけ色素を生産するようにされており、生きた細菌によって高解像度の白黒画像を表すことができる。
 細菌細胞が極めて小さいために、このフィルムではほぼ2.5 cm2当たり最大100メガピクセルという驚異的な解像度が得られた、とこのシステムを開発したC Voigtたちは述べている。彼らは、ラン藻と呼ばれる光合成を行う微生物の光に反応する遺伝子を取り出し、遺伝子工学的手法でこれを大腸菌の細胞膜に導入してフィルムを作った。
 この大腸菌には、黒色の色素を産生するlacZと呼ばれる遺伝子も組み込まれている。この遺伝子は光に反応する遺伝子と連結されていて、光にさらされると色素生産が停止するようになっている。こうして白黒画像が細菌マットの表面に「刷り出される」。Voigtたちは、この技術は細菌が遺伝子発現を介してシグナルを交換する機構の研究にも使えると述べている。

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