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細胞:藻類は細菌との共生でビタミンB12を獲得している

Nature 438, 7064 doi: 10.1038/nature04056

ビタミンB12(コバラミン)は、約80年前に肝臓の抗悪性貧血因子として同定され、ヒトの健康および疾病に重要であることから、その取り込み、細胞輸送、および利用に関して数多くの研究が行われてきた。植物はコバラミン依存性の酵素を持たないためコバラミンを含まない。このため欠乏症は、厳格な菜食主義者やビタミンB12効率的取り込みを阻害する自己免疫異常を生じやすい高齢者で多く見られる。これと対照的に、藻類はビタミンB12に富むものが多く、海苔の一種であるスサビノリ(Porphyra yezoensis)のように肝臓に匹敵する量のコバラミンを含むものもある。しかし、藻類ではその代謝に補因子であるビタミンB12が担う役割だけでなく、ビタミンB12の供給源も解明されていない。今回、藻類326種について調べ、171種では成長に外部からのビタミンB12の取り込みが必要であることが明らかになり、藻類界の半数以上がコバラミン要求性をもつことが示された。本論文では、藻類の代謝でビタミンB12が担う役割はまず第一にビタミンB12依存性メチオニン合成酵素の補因子としてのものであること、また進化の過程を通じておそらくビタミンB12非依存型のメチオニン合成酵素を失ったことが原因で、何度もコバラミン要求性が生じたことを示す。コバラミンの供給源は細菌であると考えられるが、これは重要で意外な共生関係である。

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